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手札が無いと「同じ教え方に偏っちゃう」
僕らは「クラシック専門」といった音楽教室ではなく、生徒さんのやりたいことを95%叶える教室を目指しています。
だから生徒さんのやりたい音楽ジャンルもさまざまで、
クラシックがやりたい生徒さんもいるし、
ポップスがやりたい生徒さんもいるし、
ロックがやりたい生徒さんもいるし、
ジャズがやりたい生徒さんもいるし、
合唱曲がやりたい生徒さんもいる。
その時「クラシックをずっとやってきたので、クラシックを教えるのが得意な先生だけれど、今回の仕事ではポップスが得意な先生が求められている」という場面って結構あるんです。
その時に、その先生にポップスを教えられる手札が無かったら、どうしても「生徒さんが求めているレッスン」ができなかったりするんですね。
これはピアノの先生に限った話じゃなくて、経営者でも同じこと。
手札が無いと「頼みやすい人に頼んじゃう」という選択をしてしまうのですが、それって、『結果ファースト』じゃないですよね?
とりあえず、その場をしのいでいるだけに過ぎない。
当然、『クラシックが得意な先生』にポップスを習っているもんだから、思うようなレッスンができなくて、4回も5回も6回も7回もやり直しすることになり、結果、メチャクチャ高くつく。
当然、これは『クラシックしか教えられない先生』および「その先生を紹介した教室」の責任です。
良い先生とは「教えられる手札が多い人」
だけど、そもそも、その人に頼らざるをえなかったから、その人に頼ったわけで…その「そもそも」を潰さない限り、同じことの繰り返しです。
つまるところ、先生や経営者の仕事というのは、「手札を増やすこと」なんです。
空き時間を見つけては、知らない音楽ジャンルのことを勉強したり、最新のヒットチャートをとりあえず聞いてみたり、こうして「知らない」を減らす努力を日頃からしている人は、総じて優秀だなあと思います。
経営者も同じで、NFTとかチャットGPTとか、「知らない」と思ったらすぐ調べる人は、総じて優秀だなあと思います。
「優秀な人って、どんな人?」という問題に対して、一言で答えるなら、これは前も言いましたが「なんとかする人」です。
レベルの高さ=教室の良さ、ではないんですね。
良い教室の定義って、たったひとつで、それは、生徒それぞれが自分らしさを発揮できる教室のこと。
『みんなちがってみんないい』ができる教室、およびそこに導いてくれる先生がいる教室のことなんですね。
「レベルが高い教室=良い教室」これは、旧時代の洗脳です。
そして、以前、プロデューサーの川原卓巳さんが、この「なんとかする人」をもっと少し分かりやすく言っておられて、それを聞いて僕は大きく膝を打ったのですが、曰く、「お願いできる人が多い人(手札が多い人)」です。
これが「良い先生とは?」の結論だと思います。
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