2024.11.22
諸江史耶
モロ先生の授業「自社の人間で、自社の作品のクオリティを判断しない」

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)

https://stand.fm/episodes/673fc0968dfd745940e39ddb

現在フリージョイでは、音楽教室やレンタルスタジオ以外にも、楽曲やイラストといった作品制作を行っていたりもします。

その際に特に気をつけていることがあって、それは「自社で作った作品は、美化されて見える」という前提で動くことです。

自分が手を加えたものや、自分が関与したものに対して特別な価値を感じてしまう「愛着バイアス」というものが発生するのが人間というもので、これは避けられないものなので、前提として動いて対策をしておくしかありません。

せっかく作るのであれば、売れたほうがいいに決まっているので、このバイアスを取り除くために、なるべくフラットに作品を見てもらえる方(デザインの素養がある方)を、アドバイザーに置いておこうと考えています。

この人選をする際にも、ちゃんとクリエイター本人に真実を伝えられる人を選ぶようにしていて、そのクリエイターと仲のいい友人や家族には頼まず、ほぼ関わったことのない経営者さんなどに尋ねるようにしています。

そして、どれだけチーム内でその作品が評価されていたとしても、一歩外に出ただけで評価されていないのであれば、それは売る必要がない。

本当にその作品や、クリエイターのことを大切に思っているからこそ、こういった環境を作って対応するようにしています。

1.そのクリエイターと関わりのない外部の人間(プロ・アマ共に)の意見を参考にする

2.その結果を最も尊重して、フラットな判断をする

「自分がいいと思うもの」ではなく、「お客さんがいいと思うもの」を本気で作りにいくために、こうした判断をするようにしています。

決して、愛着バイアスに抗うことはせず、上手に付き合っていくことで、自社のクリエイターがより活躍できるようになる可能性が広がります。

そのためにも経営者・プロデューサーの僕としては、よりフラットな目線で評価をしてくれる人間を、そばに10人ほど従えておくようにします。

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