(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://stand.fm/episodes/63d4566c53d0428594524ee8
今では各プラットフォームが「クリエイター・サポート・プログラム」なるものを導入しています。
YoutubeやEpicなども。
最初はspotifyだったでしょうか。
次世代を担う“国内”音声コンテンツクリエイターの支援を目的に、1億円を用意して、クリエイターのサポートを強化することを発表したんです。
もう少し詳しくお伝えすると、音声配信プラットフォームで5000人以上のリスナーあるいは、ソーシャルメディアで5000人以上のフォロワーを持つクリエイターや、法人利用者などがサポート対象に入るそうで、対象クリエイターの番組に月額3万円から100万円までの制作支援金を提供されるそうです。
もう少し雑にお伝えすると、「ウチで音声配信してくれたら、お金あげますよ」という発表ですね。
このニュースから確実に分かるのは「音声畑が盛り上がってきている」ということですね。
数年前から「次は音声だ」と言われていましたが、いよいよ時代の針が合ってきた感がありますね。
いよいよ音声が盛り上がってきているのは間違いなくて、今回の発表で「俺もやってみよう」と思った人が増えて、また更に加速していくと思うのですが、「音声メディアの盛り上がり」の話は一旦おいておいて、ここからは「今回のSpotifyさんの試みをどう捉えるか?」ということに軸足を置いて話したいと思います。
今回のSpotifyさんの企画は『クリエイター・サポート・プログラム』と呼ぶらしいのですが、ここでサポートを受けるには、申請を出さなきゃいけないんですね。
で、その「申請フォーム」を見ていくと、「番組タイトル」とか「番組概要」とか「想定リスナー層」とかを埋める蘭があるのですが、それらを埋めた後に、最後の最後に「クリエイター・サポート・プログラムの対象クリエイターに選出され、諸条件にご納得頂けた場合、番組がSpotify独占配信となることに同意しますか?」とあるんです。
これ、僕が調べた限りでは、公にリリースされた一次情報には出ていないんです。
申請フォームの最後に、「Spotify独占配信となることに同意しますか?」とチョコっとあるんです。
Spotifyさんからすると、「お金を出しているんだから当たり前でしょ」というところだと思うのですが、僕は、ぶっちゃけ、ここにメチャクチャ引っ掛かりました。
「権利」を売るには安すぎる
デジタルの世界線になると、「日々の活動をどれだけ自分の資産にしていくか?」「自分の発信の原盤権をいかにして自分で持っておくか?」というのがメチャクチャ重要になってくると思うのですが、それらがプラットフォーム側に完全に渡ってしまうというのであれば、ぶっちゃけ僕は「月額3万円〜100万円」は安すぎると思いました。
あまり水をさすようなことは言いたくないですが、「独占配信じゃなけりゃ納得できる金額」だと思いました。
ただ、議論すべきは、「この企画が通っている」ということは「需要がある」「需要が見込める」ということだと思うんですね。
「月に3万円もらえるのであれば、独占配信でやります!」という人がいる。
僕は先ほども申し上げたとおり、現代は「活動を資産化していくゲーム」だと思っているので、個人プレイヤーが「ギャラをいただいた代わりに、そのデータの権利を他人に渡し続ける」というのが、あまり理解できないんです。
「権利を安く見積もりすぎじゃね?」と思っているんです。
アントニオ猪木さん風に言うと、今って、「権利があれば何でもできる」という時代じゃないですか。
ウチの会社なんて、ずっと身銭を切って、身体を張って、「権利」を握り続けています(笑)
だから、グッズ展開もスムーズに進められるし、ライブのアーカイブを未来永劫販売し続けることができる。
昔は大手メディアじゃないとアーカイブを販売する方法がなかったから、個人が権利を持ったところでどうしようもなくて、だから「権利はいいから、お金ちょうだい」という話になったんだけど、今は違いますよね。
このあたりの、「お金」や「権利」の重要度の変化は、もう少し敏感になってもいいのかなぁと思って、今日は、こんな話をさせていただきました。
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