2023.9.3
諸江史耶
今のメタバースの問題点と、コミュニティを絡めた提案
※この記事は、2023年9月1日に掲載された「モロオフ会」の記事より一部転載しています。
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▼今のNFTとメタバースの問題点
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新しいテクノロジーや文化を否定すると「老害」認定されてしまうので、なかなか否定しにくい空気があったりしますが、どんなテクノロジーや、どんな文化でも、立ち上げ当初は当然、問題点はあります。
たとえば、『自分好みに改造しまくったバイク』なんて、売ったところで1円にもならないけど、その人にとっては宝物じゃん。
これらは売っても1円にもなりませんが、世界に一つだけの宝物なんですね。
今下火なNFTはまさにそれ。
本来、「投機筋」と「コレクター勢」は“混ぜるな危険”の関係で、“一生分かりあえない間柄”なのですが、『期待のピーク期』は、それらが混ざってしまう。
なので、コレクターとして価値があるものであっても、投機筋によって「価値が無い」と烙印を押されてしまい、『値段』が絡んだ情報の方が拡散されてしまうから、それが世間の常識になる。
PFPの最大の問題点はそこにあると思っていて、なので投機筋が消えた「幻滅期」に興味を持ちました。
これで、「世間が何を言おうと、俺はコレが好き」というコミュニティーを丁寧に熟成させることができます。
次に「メタバース」の話です。
多くの場合、「テレビが取り上げ始めたら幻滅期の始まり」と考えて間違いないと思うのですが、それでいうと、最近はテレビでも「メタバース」という言葉を普通に聞くようになりました。
しかしながら、メタバースというものが「夢と希望に溢れたファンタジー空間」かというと、現状、そうはなっていません。