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https://stand.fm/episodes/694204d4e9022a99af1e0153
技術が進歩するほど、「ひらめき」そのものの希少性は下がっていく。
今の時代、それは感覚ではなく、ほぼ事実に近い。
少し前までなら、「こんな仕組みどうですか?」と言うだけで価値になった。
けれど今は、同じような着想はAIが一瞬で何百通りも吐き出してしまう。
ほとんどのサービスも概念自体は以前から存在していたわけで、
決定的だったのは“思いついたこと”ではなく、
それを現実に根付かせ、回し続けた力だった。
つまり、
考えついたかどうかではなく、
どうやって成立させたかの方が、圧倒的に重要だったという話だ。
この状況下で、
軽い発案や空想レベルの企画は、ほぼ無価値に近づいている。
誰でも思いつけるものに、差は生まれない。
それでも、なお意味を持ち続けるものがあるとすれば、
それは「自分の体験の延長線上からしか出てこない考え」だと思う。
失敗したこと。
やってみて詰まったこと。
うまくいった理由と、再現できなかった理由。
そうした蓄積を通して生まれた考えには、
すでに“実装の道筋”が含まれている。
単なる案ではなく、
「この条件なら、ここまで持っていける」という
具体性を帯びた構想になっている。
その段階で初めて、
発想は作戦へと姿を変え、
かろうじて“使えるもの”になる。
▼体を動かすと決めた理由
僕はいま、自分の初MV『ショパンスケルツォ第2番』を一人でも多くの方々に届けるために、
できる限り自分の身体を使う選択をしている。
最初に決めたのは、とても単純なルールだった。
「とにかく動く」ということ。
ここには才能も運も関係ない。
必要なのは、そうすると決め切る覚悟だけだった。
ただし、当然ながら制約もある。
一日は増えないし、体力にも限界がある。
どれだけ走り回っても、
それだけで大きな成果が保証される世界ではない。
だからこそ必要になってくるのが、
これまでの経験から抽出した“打ち手”だ。
▼積み重ねからしか切れないカード
今回選んだ手段のひとつは、
「お客さんに当事者意識を持ってもらう」ということ。
作り手・見る人、という形ではなく、
お客さんが作り手になって一緒に完成を迎える未来。
この方法自体は、今回が初挑戦ではない。
過去にも何度か試し、
そのたびに手応えと反省を持ち帰ってきた。
・どんな内容が向いているのか
・どこに届けると反応が生まれるのか
・どんな伝え方をすると動いてもらえるのか
それらは一度で分かるものではなく、
繰り返し試した結果、ようやく輪郭が見えてきた。
そして改めて思う。
勝負を分けるのは、
実体験から抽出された具体的な選択肢を、どれだけ持っているかだと。
引き出しが少なければ、
いざという局面で適切な一手は選べない。
「今はこの手だ」と判断できるのは、
その手札を過去に集めてきた人だけだ。
だからこそ、
うまくいったやり方に執着しすぎないことも大事だと思っている。
成果を出した方法は、
さっと整理して保管しておく。
そしてまた次の有効な一手を探しにいく。
▼残された時間の使い方
MV公開までのカウントダウンは、もう始まっている。
ここから先は、実験の時間ではない。
新しい方法を探すよりも、
これまで結果を出してきたものを、
どう重ね、どう磨くかに集中するフェーズだ。
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